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THE LAST

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THE LAST感想

※映画ネタバレも含みます。閲覧には充分ご注意ください。

更新開きました。

今日はNARUTO THE MOVIE

「THE LAST」を見てきました。

率直に感じたままをそのままつらつら書き連ねようと思いますので、感想とも言えない内容になるかと思いますが、ご容赦くださいませ。

(多少辛口な表現もあります。それは批判ではなくあくまでも一個人としての感想だと冷静に受け止めてくださいませ)

冒頭、すごくかっこよかったです。

グリーンスリーブスの美しくともどこか殺伐とした旋律に乗って今までのNARUTOの物語が走馬灯のように描かれ、それだけでぐっと惹きつけられました。

忍が生まれ、今までの歴史がありそしてナルトとサスケへと繋がっていった。

劇場版ならではの迫力でした。

そこからナルトの今へ繋がっていくのですが、

ROAD TO NINJAの時も感じたのですが、木の葉の里が劇場版で丁寧に描かれる様は、見ていてとっても気持ちが良いですし、なんともいえずホッとします^^

(それは自分もよく知った世界だからこそだろうな~と思うのです)

この映画は、ヒナタとナルトとサクラちゃんの物語だったなって私は思いました。

ナルトとヒナタだけじゃここまで早く男女を意識して交際に発展することはなかっただろう、と。

そして、その背中を押したのがサクラちゃんであったと。

ナルトはサクラちゃんへ抱いていた「幼い恋心」から卒業し、

ヒナタへ本当の恋愛を知る物語でした。

ナルトがサクラちゃんに恋をしていた事は事実だったと思います。

でも、それはサクラちゃんが「サスケ」の事が好きだから安心して憧れと恋慕をサクラちゃんにぶつけらた「安心感」もあっての想いだったのかな?とも思っています。

サクラちゃんはサスケが好きだから「自分」を好きになることなんか、ない。

頭の何処かでそう思いながらも、サクラちゃんに恋をする。

ナルトは「人が自分を見てくれることなんかない」という刷り込みの中で成長してきたので、サクラちゃんに一歩的な恋慕をぶつけていたのは、サクラちゃん「なら」大丈夫。という

不思議な信頼があったのだと思います。

「自分」に鞍替えするようなことは絶対にない。

だから安心して「好き」と言える相手。

サクラちゃんはナルトにとって、母の片鱗を感じさせ姉の片鱗を感じさせ、仲間である身近で親しい唯一の女の子だったのです。

最大のネタバレになってしまうのでここでは控えますが、

だからこそあんなセリフをサクラがナルトに伝えたのだと思います。

サクラの言葉の裏側には

「アンタだって薄々分かってたはずよ。だからそこへ向かって行っていいのよ」

「もう、幼い恋愛(サクラ)から卒業して、ちゃんとした恋愛をしなさい」

「だから安心してちゃんと男になりなさい」

そんな気持ちを感じました。

サクラちゃん自身もナルトから向けられてる好意が、自分がサスケへとぶつけてる好意と質が違う事にちゃんと気がついていたんですよね。

そして何より嬉しかったのが、

出番こそ少なかったものの サスケのことをちゃんと想って案じているサクラちゃんの姿。

サクラちゃんがずっとサスケに恋心を抱いていた経験が、結果ナルトとヒナタの背を押したのだと思うと

サクラちゃんの「素敵なお姉さん」ぶりに本当に感激しました。

映画のサクラちゃんはますます聡明になって美しかったです^^

サクラちゃんはどんな時も、そう!最後の劇場版でさえ、陰の功労者なんだなって。

だからこそサスケと幸せになってる姿がほんの少しでも見たかったんですけどねぇ…

でもそれはパンフレットの石田さんがしっかり代弁してくれてたので、サクラちゃんの頑張りを認めてくれる方がいることを知ってすごくすごく嬉しかったから、いつかまたその思いが報われてくれるといいなぁって思います。

それにしてもサスサク好きの方は、皆さん謙虚な方が多いです。

原作で映画で、サスケとサクラちゃんの描写がなくとも怒ったり嘆いたりする人が(私の身の回りだけかもしれませんが)

いません。

すごい忍だと思います。

きっといつかまた、最終回のようなサスサクが見れるのかなぁと思うのですが(あれは超特大のご褒美でしたから)

期待せず期待せず、きっとこれからもサスケとサクラちゃんの幸せを願いたいと思います(*´ω`*)

ヒナタに関してですが

「ここに来てすごいチート設定だな…」とちょっと目を丸くしてしまいました。

ナルトが関係する事件にヒナタも巻き込まれた…で良かったんじゃないのかなーって。

ヒナタは、最後まで原作の控えめさが好きなので

「特別な女の子」で塗り固めないまま物語を発展させて欲しかったなって。

その辺の脚本の詰めの甘さといいますか、劇場版ならではのご都合っぽいところを感じてしまい、う~ん?と唸ってしまいました。

「百眼の姫」なら

ハナビだってその対象でも良かったんじゃないのかな~?って

ヒナタにはもう日向一族というしっかりした設定があるのですから「普段は普通の女の子だけどナルトに対する想いは誰にも負けない」という原作と同じ立ち位置でアニメは展開して欲しかったです。

こんな風に思ってしまうのはアニナルに毒されているからだろうなぁ。

嗚呼、そんな自分が嫌だなぁと思います。

後は…

月の接近に気がつくのがみんな遅すぎます!

サイの月を見て「なんか大きいな」(だったかな?)

のセリフには笑ってしまいました。

サイはいつもよりずっと飄々としていましたね。

シカマルは、もっともっと頭脳明晰だぞ~!と突っ込まざるえなかったかな^^

劇場版を見て手放しに喜べないのが

「NARUTOに惹かれて、読破した読者はキッシーのシナリオに賛同した人たちなのだから、物語を読み解くレベルが高い読者、観客であることを忘れちゃいけないよ?」という思いです。

中学生に向けた作品+中学生から読み続けて大人になった読者がいる。

(改めてNARUTOってすごいよなーとしみじみ)

まだ1回しか見てないのにこんな事を言うのは生意気かな?と思いますが「あれ?おや?そうなるのー!?」という矛盾や不可思議、違和感を拭い切れない部分が多々あることだと思います。

今回はキッシーが「監修」した、ということで

ROAD~の時よりも違和感は大きかったかなって思いました。

NARUTOってそこまでどっぷり恋愛の描写がなかったので、今回の映画は「え!?いいの?ねぇそこまでやっちゃうの!?」って恥ずかしさや照れのあまり、思わず目を指で覆ってその隙間で見るような、そんな心境でしたが

絵もとても綺麗で見やすく

何より、ナルトとヒナタが恋愛に発展していく様子を、心の描写を細かく描いた点では大変評価をしてますし、物凄く思い切った映画だったなぁ、と思います。

後、エンディングがとってもとっても良かったです。

きっとこの曲は結婚式にも引っ張りだこになることでしょう( ˘ω˘ )

(できればサスケがあそこでサクラちゃんの隣にいてくれたら、もうそれだけですごく嬉しかったのになぁ~!)

おいおい!なんで結婚式にサスケ来ないんだよ~んもー!大親友なのに!世界さまよってる場合じゃないよ!

と、内なる私はちょっと憤慨してたりしてます(笑)

この映画が公開されるにあたって、色んな人の気持ちを私は見てきましたが、自分の思いを感じたままを大事にして頂きたいです。

それをねじ曲げず 感じたままそのままを持ち続けていい、と思います。

映画は「今」公開されていますが

「今」受け入れなくていいですし、受け入れようとしなくていいと思います。

見る人によっては酷になる内容であることは確かです。

だからこそ恋愛って時として残酷なんだなって思います。

でも、作者であるキッシーはファンを傷つけるためにこの映画を公開したのではない。

あくまでも「NARUTO」はひとつのエンターテイナーとして受け止めるべきかな、と思います。

私もサクラちゃんを好きなナルトが好きでした。

サクラちゃんサクラちゃん!って犬っころのように懐くナルトの姿を、微笑ましく眺める一読者でありました。

そんなナルトの姿にサクラちゃんも救われていたのも感じています。

そんな可愛らしい二人の関係を

いつまでも見つめていたかったけれど、そうはいかない。

キッシーは、そういう時期をもう卒業しなくちゃいけない、

大人になるということは?

次世代とは?

祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色

盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず

ただ春の夜の夢のごとし

たけき者もついには滅びぬ

偏に風の前の塵に同じ

平家物語の冒頭が思い浮かんだ、そんな映画でした。

後2~3回見に行く予定なので、また見て特筆すべき点が見つかったら更新しようかな~と思います。

今までのNARUTO映画とは全く違った、そんなNARUTO THE MOVIEでした。

拍手いっぱいありがとうございました!

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